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医療技術の高度化や多様化する医療に対応するため「チーム医療の一員として、臨床能力をもつ質の高い薬剤師の育成」を目指し、2006年度から薬学教育は6年制に移行しました。薬剤師に求められる役割は大きく変化し、医薬品の適正使用や医療事故の防止など、医療現場での薬剤師への期待は大きくなっています。患者さんのニーズに応えるためには、医薬品に対する知識だけではなく、チーム医療の一員として患者さんや医療従事者とのコミュニケーション能力、正しい医療倫理観など、医療現場で活用できる幅広い生きた知識が必要になっています。
第96回薬剤師国家試験は、旧薬学教育4年制の国家試験出題基準(240 題)で行われる最後の試験となります。薬学教育6年制の薬剤師国家試験は、第97回から新しい出題基準で実施され、実践に即した問題解決能力を重視した内容を中心に、出題数が345題と増え、基礎薬学を含む全ての領域で実務を絡めた問題が出題される事になっています。
近年の薬剤師国家試験は、6年制を意識した問題が多く出題されています。特記すべきことは、医薬品の商品名での出題や症例問題の増加、実践的なTDMの出題など、臨床を意識した問題が多くなっていることです。来年3月に予定される第96回薬剤師国家試験の出題傾向もこの流れの中にあり、全ての範囲で医療現場や臨床を意識した問題や科目の壁を越えた問題がさらに多く出題されるものと思われます。
私達は、いつも患者さんと共にいる薬剤師、地域に根ざしたやさしい薬剤師、医療人として高い意識をもった薬剤師を、一人でも多く輩出する事を目指しています。
また薬剤師となった後も、様々なキャリアアップ講座や薬剤師生涯学習講座の開講を通して、これからの医療を支える心の豊かな幅広い知識をもった薬剤師、夢ある薬剤師の方々をサポートして参ります。
副学長 木暮 喜久子