11月11日(日)「わかりやすい症候診断 ~from 筑波大学~」を開催しました

わかりやすい症候診断

11月11日(日)は、筑波大学と全国8教室(札幌、仙台、名古屋、金沢、大阪、広島、博多)をLive配信でつなぎ「わかりやすい症候診断 ~from 筑波大学~」を開催しました。

講演者がおられる会場と全国8教室(札幌、仙台、名古屋、金沢、大阪、広島、博多)をLive配信でつなぐ、初の試み。
筑波大学より、筑波大学 医学医療系 地域医療教育学教授 筑波大学附属病院 総合診療科 前野 哲博先生にご講演いただきました。

いますぐ救急車を呼ぶべきなのか、経過観察をするのか、患者さんの訴えた症状から何を質問し、どのように対応していくのかケーススタディをもとにして、症候診断について講義とグループディスカッションを挟みながらご講演いただきました。

本講座では、事前学習として症候診断の総論「薬剤師に求められる臨床推論」のオンデマンド配信を行っており、第1部では事前学習のプレチェックについて解説いただき、症候診断の講座を初めて受講される方にも理解が深まるものとなりました。

また、嘔気について6種類のケースを挙げ、それぞれの症例のポイントからどのような診断が考えられるかを学びました。

第2部では、片頭痛やくも膜下出血についての症例を基に、まずはその場に遭遇した際にどのような対応をするのか個人ワークで判断を行い、その後グループ内でディスカッションを行いながらどのような診断が考えられるのかを学びました。

最後の第3部では、後頭神経痛について症例を基にしたグループワークを行い、服薬指導時に患者さんへの問いかけの際に参考になる事例を具体的に学ぶことができ、大変有意義な講座となりました。

参加者の声

・鑑別する際の選択を自分の中で増やし、患者様への受診勧告をできるよう、症状から関係する疾患についての知識をつけていきたいと改めて思いました。ありがとうございました。

・今まで一番疑わしい病名を考えてから病態を確かめていたので、極めて非効率だったのだと実感しました。まず患者さんに詳しい情報を聞くことで、改めて確認を行いたいと思いました。

・様々な症例から予想しなかった疾患の可能性が出てきて、症候診断の難しさを実感しました。吐気があるから消化器、頭痛があるから脳、と安易に考えず、あらゆる可能性を考えなくてはと勉強になりました。

・今回のポイントを的確に学習できて、毎日仕事前に見直す資料が増えました。症状の出方、訴え方は十人十色で、実践までは程遠いですが毎日努力していこうと思います。実際に診断するにあたって、的をしぼった質問をするには理解することと奥深さとが必要で、一筋縄ではいかないことを痛感しました。何度講義を聞いてもいつも新鮮です。ポイントをおさえることが最重要事項だと思いました。今回のポイントをしっかりおさえ、また明日から活用していこうと思います。ありがとうございました。

・ワークを実施していく中で、1つの情報を見落としてしまったことで考えられる疾患に大きな違いが生まれることを実感し、ヒアリングや情報収集の大切さを改めて感じました。普段、診断を考える機会が少なく、処方箋の内容から病状を推測する程度ですが、きちんと症状や病気にあったお薬をおすすめできるように努めていきたいと思いました。とても勉強になりました。

・頭痛、嘔気、めまいなどの症状を訴える患者さんが多くいる中で、くも膜下出血や脳梗塞など重要な病気に気づくことができるようにしっかり情報収集することが大切であると思いました。そしてその情報から適切な判断をし、患者さんに安心感を与えられるようにしようと思いました。

・嘔気、頭痛における症候を考える事において、様々なケースを用いて話し合い、各々の意見に触れることで自身の一辺倒な主観的な考えを再度見直し、別の角度から考えることができました。よく相談を受けるような身近な症候であるので、今後の業務においても必要とされる場面があると思います。今後も積極的に参加していきたいと感じました。

薬学ゼミナール生涯学習センターでは、これからも薬剤師の方のためになる内容を企画開催してまいります。

ご参加をお待ちしております。

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