学長メッセージ

第105回 薬剤師国家試験合格を掴もう

木暮喜久子

~これからの時代を支える薬剤師をめざして~

学校法人 医学アカデミー 薬学ゼミナール 学長
木暮喜久子

 2020年に実施される第105回薬剤師国家試験は、2006年4月から開始された薬学教育6年制課程での最後の薬剤師国家試験となります。すでに2015年4月からは、「薬剤師に求められる10の基本的な資質」に基づいた「改訂薬学教育モデル・コアカリキュラム(以下「改訂コアカリ)」による新たな6年制教育が始まっています。
 また第106回から導入される新しい「薬剤師国家試験出題基準(以下出題基準)」(2016年11月 厚生労働省発表)も策定されました。この間、薬学・薬剤師を取り巻く環境は大きく変化し、薬剤師の役割も「地域包括ケアシステム」の実現に向けて、かかりつけ薬剤師・薬局や健康サポート薬局など様々な事項が実施されています。薬剤師国家試験は、社会が求める薬剤師を輩出するための試験ですから、より実践的・臨床的な問題が多くなるなど、大きく変化しています。
 さらに、2019年から実施される「改訂コアカリ」に基づく実務実習において、学生が薬局・病院で関わるべき代表的な8疾患(がん、高血圧症、糖尿病、心疾患、脳血管障害、精神疾患、免疫・アレルギー疾患、感染症)は、薬剤師国家試験にすでに出題されており、第105回ではより多くの問題が出題されると予想されます。また、新しい出題基準を踏まえた問題もすでに出題されています。

 近年の薬剤師国家試験は、基礎系・医療系を問わず、知識の丸暗記でなく、内容を理解することが大切で「基礎力」、「考える力」、「応用力」を必要とする問題が多く出題されています。特に「実務」や「複合問題」を中心に臨床能力や実務実習の成果を意識した「医療現場での実践力」を問う問題が多く、問題解決能力や臨床能力をもつ6年制を卒業した薬剤師に対する期待を感じさせる出題になっています。第105回の出題傾向は変わりなく、より臨床能力を問う問題になると思います。

 第104回から合格基準の一部が改正されました。
 (1)問題の難易を補正して得た総得点について、平均点と標準偏差を用いた「相対基準」により設定した得点以上であること。
 (2)必須問題について、全問題への配点の70%以上で、かつ、構成する各科目の得点がそれぞれ配点の30%以上であること。これらをすべて満たすこと。
 なお、「禁忌肢」の選択を加味する。となりました。

 「禁忌肢」とは、薬剤師に医療人として高い倫理観と使命感が求められることから、公衆衛生に甚大な被害を及ぼすような内容、倫理的に誤った内容、患者に対して重大な障害を与える危険性のある内容、法律に抵触する内容など、薬剤師として選択すべきでない選択肢です。すでに医師国家試験では「禁忌肢」が導入されており、定めた得点以上でも「禁忌肢」を一定以上選択した場合は、不合格になることがあります。薬剤師としてあるべき姿を薬学教育の中で、しっかり学ぶ必要があります。

 薬学ゼミナールはこれらの状況を踏まえて、皆様を合格に導くための新たな教育手法や分析手法、最新情報を用意しています。また、95%以上の薬学生にご利用いただいている参考書「青本」や全大学で採用され各回1万名以上の方が受験するプレ薬剤師国家試験といえる「全国統一模擬試験」は、皆様の合格に向けての支えになると思います。

 教室は、札幌から福岡まで全国で17教室、また遠方の方や在学生の方々にも的確な指導ができるチューターを配してサポートする「オンライン教室」、低学年の方々の基礎科目や苦手科目の克服をお手伝いする「リメディアル低学年教室」を含めて19教室です。
 さらに各教室には、学生思いで、学生目線の講義を展開する150名を超える熱い気持ちを持った講師陣が合格へのサポートをしています。薬剤師国家試験は、チーム医療および地域医療の一員として責任ある行動が取れる薬剤師、臨床的な実践能力を持つ医療人として質の高い薬剤師になるべき資質があるかを見極める試験ですから、薬剤師になるためにはどうしても通らなければならない通過点です。

 薬学ゼミナールは、全力で皆さんの夢、そして願いを叶えるお手伝いをして参ります。