第111回薬剤師国家試験の結果について(合格率・合格基準・大学別合格率)
受験区分別合格率
第111回薬剤師国家試験の合格発表が3月25日にありました。
<結果概要>
出願者は14,261人
受験者数は12,774人
合格者は8,749人で、合格率は68.49%です。
<合格ライン>
全問題の得点が213点以上(厚労省の採点では×2点で426点)
必須問題について、全問題への配点の70%以上で、かつ、構成する各科目の得点がそれぞれ配点の30%以上
禁忌肢問題選択数は、2問以下
採点考慮 3問(採点除外2問、複数選択肢を正解1問)

前回の第110回薬剤師国家試験では
出願者は14,825人
受験者数は13,310人
合格者は9,164人で、合格率は68.85%でした。
第111回の結果は、110回と比べて
出願者数は564人減少
受験者数は536人減少
合格者数は415人減少
合格率は68.85%から0.36%減
大学別合格状況
薬剤師国家試験の合格基準はどう変わってきたか
111回の合格点は213点でした。
2016年(第101回)以降は相対基準が採用され、合格率や問題難易度に応じて合格点が変動します。
近年の特徴としては、全員加点、採点除外、複数選択肢を正解とする「採点考慮問題」などが毎年のように発生しており、実質的な合格点は表面上の得点率だけでは判断しにくくなっています。
また、2019年(第104回)からは禁忌肢問題が導入され、「禁忌肢を2問以下に抑えること」が合格要件として定着した点も重要である。
合格基準点は、2023年(第108回)には68.1%と高めの設定となりましたが、直近では61〜63%台で推移しております。こうした変動は、単なる点数競争ではなく、「一定水準の知識・判断力を備えた薬剤師を選抜する」という国家試験本来の目的を反映した結果といえます。

6年制国家試験合格率・合格者数推移

新卒と既卒の合格率格差
新卒と既卒の間には、依然として大きな合格率の開きが見られます。
・新卒:概ね84%〜86%と高い水準を維持しています。
・既卒:40%〜44%程度に留まっており、新卒と比較して半分程度の合格率で厳しい状況が続いています 。
受験者数と合格者数の規模
・受験者数:毎年13,000人〜14,000人台で推移していましたが、111回では13,000人を下回りました。
・合格者数:毎年9,100人〜9,600人前後が合格しておりましたが、111回では9,000名を下回り、相対基準が導入された101回以後で最も少ない結果となりました 。
近年の特徴的な動き
グラフからは、「新卒合格率85%前後・全体合格率68%前後」という一定の基準で安定期に入っていることが読み取れます 。

