OSCEビジュアルガイド 調剤の流れと手技
OSCE合格への道しるべ医療人としての薬剤師になるための1stステップ
OSCEの実施課題やチェックポイントを、実際の調剤の流れに沿ってわかりやすく解説。正しい調剤手技だけでなく、誤りやすい事例についても写真で確認でき、どこで評価がわかれるのか注意すべき事柄がわかります。実務実習を充実させ、豊かな臨床経験にするための応援の書。
2009年11月発行
監修=薬学共用試験研究会
発行=株式会社薬ゼミ情報教育センター
B5判 94頁 4色刷
定価 2,100円(本体2,000円)
ISBN978-4-904517-10-9
目次
第1章 服装と身だしなみ
女性/男性
第2章 処方せん受付と対応
コミュニケーションとは/患者応対の基本/薬局での患者応対/病棟での患者応対
第3章 処方せん監査
外枠情報チェックポイント/処方内容チェックポイント/薬剤の組合せをトータルで考えるポイント/採用医薬品以外を含む処方せん受付時/その他
第4章 薬歴チェックと薬剤情報提供書の作成
薬歴のチェック/薬剤情報提供書の作成
第5章 疑義照会
基本的な注意/疑義照会の手順/疑義照会が必要な場合/後発医薬品(ジェネリック医薬品)への変更対応について
第6章 薬袋・薬札(ラベル)作成
薬袋・薬札とは/作成の手順/薬袋の種類と選択/内用薬袋の記載/頓服薬袋の記載/外用薬袋の記載
第7章 調剤
散剤/水剤/軟膏/錠剤/注射剤/無菌操作
第8章 調剤鑑査
前提条件/鑑査の鉄則/鑑査手順
第9章 薬の交付と服薬指導
心構え/薬局の場合/病院・診療所(外来)の場合/病棟の場合/相談室での対応
付録
Ⅰ 清水藤太郎調剤規範
Ⅱ 副作用のやさしい説明
Ⅲ 基本の医薬品リスト
Ⅳ 薬包紙の使い方
監修のことば
薬剤師の最大の任務は国民の健康な生活を確保することであり、薬剤師は、病院・診療所・保険薬局など直接の医療の担い手をはじめ、保健行政、製造業者、教育・研究、その他多種においても、勤務形態は異なっても有資格者である以上、国民の期待にこたえなければならない。しかし、医学、歯学と同様、教育課程で患者を対象としたファーマシューティカルケアを実践し、患者から学ばなければ、薬剤師の技能と態度、薬剤師倫理といった、薬剤師国家資格を取得し任務に就くための資質を培うことはきわめて困難である。これが、薬学教育課程に長期病院・薬局実務実習が義務づけられ、薬学教育年限が6年となった根拠である。
わが国の医学生・歯学生は、卒後、医師・歯科医師として医療に従事することから、卒前教育で患者への医療提供に必要な技能と態度を習得することは必須の要件であるが、卒前研修時点では医療行為をするには無資格である点が解決すべき課題であった。この課題は、医療行為に制限を設け、患者を対象とした臨床実務実習を医学・歯学教育に組み込み、必要な資質要件を全国で統一されたOSCEで確認した学生にのみ実習参加資格を与えることで克服されている。同様に、国家資格をもたない薬学生が直接の医療の場で医療の担い手としての技能と態度を学ぶには、患者と医師をはじめとする医療チーム、医療機関の長に実習に参加する薬学生の技能・態度が確保されていることが認められなければならない。薬学生のOSCEは、将来薬剤師になるための教育課程にある無資格者が薬剤師免許を取得するまでの間、病院・診療所、保険薬局における医療の場で実務を経験するため、制限つき薬剤師行為に必要な知識・技能・態度を確認する、薬剤師国家試験を受験する予備登録の試験と位置づけられる。
本書は薬学生がOSCEを受けるために最低限必要な知識・技能・態度の要素を取りまとめた実践書と位置づけ、薬学生がOSCE受験時に戸惑わず実力を十分発揮できるよう実技・技能項目の実際の写真をふんだんに取り込み、内容の具体化に努めた。また、本書は薬学生の実務実習を直接指導する薬局勤務薬剤師、病院・診療所勤務薬剤師の標準手順書としての使用にも耐えるよう配慮した。
OSCE合格の延長線上に実在する実務実習をより充実させ豊かな臨床経験とすることによって、薬学にアイデンティティーを置き社会に飛び立つ医療人・薬剤師となるよう、薬学生の皆様が本書を活用されることを望んでやまない。
平成21年9月吉日
薬学共用試験研究会






