VOICE 012 赤岩容子

「学生さんが好き」が続き12年
4人の母でもある赤岩講師。
仕事と育児の両立は簡単なものではありません。
講師、そして母としても活躍する赤岩講師に、講師と育児の両立についてお話しいただきました。

ちょっとした興味が講師の道へ

Q:講師を目指したきっかけを教えてください

大学で薬ゼミ講師の講義を受けていたときに、講師の方から「薬ゼミ講師やってみない?」と声をかけられました。講師や教えることに興味があったわけではありませんでしたが、講師の方と話していて「講師っていいな!」と思い入職を決めました。

Q:見知らぬ土地への配属に戸惑いはありましたか?

私は群馬県出身で、大学は千葉県なんです。薬ゼミに入職してからも、何となく「関東にずっといるんだろうな」と思っていたのですが、配属先は神戸教室でした。勤務地は「どこでもいいです」と言っていたので、戸惑いはあまりなかったです。

神戸教室には大阪や神戸だけでなく四国や広島など広い地域の学生さんが集まっていて、今まで触れ合ったことのない地域の人たちと接することができました。すごく楽しかったですね。

入職から3年目の2012年に結婚をしました。主人とは大学時代からお付き合いしていたのですが、実は大阪出身なんですね。本当に偶然のことですが、何かに導かれていたのかもしれないですね。

育児と講師の両立

Q:両立する上での不安はありましたか?

1人目出産後の復職時には、不安もありました。薬ゼミ講師にはお子さんがいる方も多くいたので、業務内容や仕事との両立についてなどいろんなことを聞いていました。勤務時間や講義については、上司と相談しながら無理のないペースで始めました。希望を可能な限り聞いてくださり、本当に助けられました。

Q:両立する中で心がけていることはありますか?

学生さんが不安な気持ちにならないように心がけています。他の講師とは対応できる時間が違うので、アドバイザーとしてメールでこまめに対応するなど、以前とは学生さんとの接し方を変えましたね。他の学生さんにも、子どものお迎えがあることや対応できる時間が限られていることを包み隠さずオープンに伝えるようにしています。

学生の皆さんは受け入れてくれて、朝の講義が始まる前の時間や休憩時間で質問や相談に来てくれますし、ときには「先生早くお迎えに行かないと!」と言ってくれます。何気ない学生さんの言葉や気遣いが本当にあたたかくて、業務面でも気持ちの面でもいつも助けられています。

Q:産前産後休暇や育児休暇中に、復職に向けて取り組んでいたことはありますか?

国家試験は1年で大きく変わるので、その変化に対応できるように意識していました。例えば、空いている時間にオンライン教室の講義を見たり、国試を解いたりしていました。他には医療系の雑誌を読んで薬剤師としての知識を得たり、現場の薬剤師さんが考えていることを学んだりしていましたね。職業病と言われるかもしれませんが、テレビで生物に関わることが流れると「模試作成に使えるかもしれない!」とメモしたりもしていました(笑)

休暇中は講義のように話すことがほとんどなくなってしまうので、絵本の読み聞かせをはっきり読んだり、抑揚をつけたりして、子どもと一緒にブランクの影響が出ないようにしていました。

Q:復職時に、薬局で働くことなど考えましたか?

講師と育児の両立は決して簡単なものではなく、体力的にむずかしいなと思ったこともありました。それでも薬ゼミを離れることは考えなかったですね。3度の出産でお休みをいただいて申し訳ないという気持ちが私の中にはありましたし、復職後も他の講師と比べ教室にいない時間が長く「私にできることはあるのかな」と考えたこともありました。しかし薬ゼミの職員も学生さんもいつもあたたかくサポートをしてくれて、「恩返しできるように」と気持ちを切り替えました。今では、戻れる場所があることがとても幸せだし、ありがたいなと思っています。

Q:お子さんは赤岩講師のお仕事について何か話していますか?

外部講義で行く大学の前を通ることがあったときに、「ここでお仕事しているんだよ」と伝えたら、「がんばってね!」と言ってくれましたね。今年小学校1年生になる長男は「お母さんは薬剤師」「梅田で働いている」とわかっていますが、講師の仕事をしていることは実は伝えていません。いつか子どもたちには講師の仕事をしていることも伝えていけたら、嬉しいなと思います。

「やってみよう」の気持ちを大切にしてほしい

Q:学生のみなさんへメッセージをお願いします。

お仕事と育児の両立がむずかしいと思う時期もありましたが、それでもやっぱり国試後の学生さんの笑顔を見ると1年頑張ってよかったって思いますし、学生さんが好きだなって改めて思います。

薬ゼミは「やりたい」を実現できる場所です。提案や希望にも柔軟に対応してくれます。「やってみよう」の気持ちがあれば、その気持ちを大切にしてチャレンジしてほしいなと思います。

プロフィール

赤岩 容子 あかいわ ようこ
薬学ゼミナール ライブ配信教室

経歴
2008年 千葉科学大学 卒業
2009年 入職
2024年~ 現職

休日の過ごし方・趣味
休日は子どもの習い事への付き添いや公園へ遊びに行くことが多いです。公園の新規開拓をしたりして楽しんでいます。一緒に走り回ったりするとストレス発散になります。洗濯などの家事はまとめて休日にしているので、子どもたちも巻き込んでゲーム感覚で楽しんでいます。絵本も含め読書が趣味なので、本屋さんに行くことも好きです。

今後のビジョン
学生さんに寄り添い、合格に導くだけでなく人間としても成長できるようにサポートしていきたいです。また今後、多彩な働き方が増えていく中で、より働きやすい環境を作っていけたら嬉しいです。

メッセージ
薬ゼミには、ライフステージにあわせて自分らしく働ける環境があります。私自身、多くの方に支えていただきながら、楽しく働くことができています。その上、学生さんの成長を目の前で見ることができ、日々刺激を受けるとてもやりがいのある仕事です。

向き不向きよりも、挑戦してみたい気持ちが大切です。ぜひ一歩踏み出してみてくださいね。

*本記事の一部は、YAKUZEMI+ No.52(2021 WINTER)に掲載しました

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