6月20日(日)「症例から学ぶ排泄ケア~便秘と頻尿~」薬剤師生涯学習講座を開催しました

症例から学ぶ排泄ケア

2021年6月20日(日)はユニ・チャーム株式会社 排泄ケア研究所様との共催で「症例から学ぶ排泄ケア~便秘と頻尿~」を、講師のパル薬局菅生店 在宅部長 三谷 徳昭先生にご講演いただき、ZoomによるWEB生配信講座を開催しました。

今回の講座では、三谷先生より薬物治療だけでなく日常の食事・運動、排便を促す姿勢など、服薬指導の際に直ぐに活躍しそうな「なるほど」と感じさせる知識をたくさん教えていただきました。また、症例を紹介していただくことで、薬物治療における具体的な問題点とその解決法を学びました。「グループワーク」や「チャットの質問」で他の参加者の方と意見を交換したり、疑問点を共有したりすることもできました。

ユニ・チャームの方々には、排泄ケアに使用する紙おむつやパットを多数ご用意いただき、製品の特長や開発の際に注力したポイントなどを伺うことができました。本日学修していただいた内容で、患者さんだけでなく介護をされるご家族の方の立場に立って個々の症状や環境に合わせたよりきめ細やかな対応ができるようになることと思います。

参加者の声

・排便や頻尿に対して薬剤師の介入方法、特に非薬物療法の点でとても参考になるお話ばかりでした。どうしても薬物の事ばかりになってしまいがちですが、食事や運動など患者の日常行動の聞き取りから、薬物以外の提案を行っていかなければいけないと感じました。また、今回紙おむつに関してもとても貴重なお話を伺うことができました。ドラッグストアなどで働いていないと知ることが出来ない知識ばかりだったため、とても勉強になりました。
今後患者やその家族、介護にあたっている方々に少しでもより良い提案ができるように薬物以外の分野の自己学習を怠らないようにしたいと強く感じました。短い時間ではありましたが、とても有意義な時間を過ごせました。ありがとうございました。

・実際現場で聞かれた時に困ってしまった経験があるので、次からは根拠を持って商品についてより具体的に説明できるかなと思いました。調剤併設型ドラッグストアで働いているので、お薬についてもオムツや下剤についてなども聞かれる機会が多いので、とても有意義な時間になりました。ありがとうございました。

・今回は、排泄ケアとして便秘と頻尿について考える良いきっかけになりました。 普段何気なく調剤していた下剤ですが、患者様にとってベストな下剤は何か考えたり、介護時には軟便によるもれが問題になっていることが分かったので、介護する側になって考えて、適切な下剤を選択することも大切になるのだと感じました。
軟便もれや尿もれに対するパットの開発では、様々な工夫がされており、いろいろな種類があることを初めて知りました。今後、患者様の悩みにあったパットを提案していきたいと思いました。

・便秘に対しての食事療法や薬物治療、頻尿を解消するための方法を今回の講座を通して深く知ることができ、明日から、調剤監査や服薬指導を行うのに役に立つので、講座に参加できてよい収穫を得ることができました。

・便秘薬といえば酸化マグネシウムという印象がありましたが、薬に頼る前に食事や日々の行動、排便時の姿勢など改善策が自分の想像していた解決方法より手前にたくさん転がっていることを再認識しました。薬剤師だからこそ薬で解決することに意識がいってしまいがちですが、「薬はリスク」を念頭においたうえで薬を選択していきたいと思いました。

薬学ゼミナール生涯学習センターでは、これからも薬剤師の方のためになる内容を企画開催していきます。
ご参加お待ちしております。

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