12月15日(日)「メンタルな問題への対応」薬剤師生涯学習講座を開催しました

メンタルな問題への対応

2019年12月15日(日)は「メンタルな問題への対応」を、筑波大学 医学医療系 地域医療教育学 教授 前野哲博先生を薬学ゼミナール渋谷会場へ講師としてお招きし、全国7会場(札幌、仙台、名古屋、金沢、大阪、広島、博多)をLive配信でつなぎ開催しました。

うつ病の早期発見やその対応と復帰支援のポイント、そして不定愁訴の患者さんへの対応について、講義とグループワークをはさみ、全3部構成にてご講演いただきました。

第1部では薬剤師として、うつ病を早期に発見するために、その初期症状だけでなく、症状がどのように進行していくか映像を用いて学びました。

第2部では、その症状への対応だけでなく、課題となっている復帰支援について、生活指導のポイントなどを教えていただきました。

第3部では不定愁訴への対応でしたが、ロールプレイを通して、教科書には載っていない知識や、前野先生のお考えを教えていただきました。

全3部を通して、明日からの患者さんとのコミュニケーションで、どのように実践していくか行動目標が分かる大変有意義な講座となりました。

参加者の声

・実際の指導につながるような生活指導やうつの関わり方、対応のポイントを細かく知ることができたので参加してとても良かったと思いました。メンタルクリニックの患者さんが多く来局されるので質問の仕方や薬の役割についてわかりやすく患者さんにも伝わりやすい内容だったので勉強になりました。

・不定愁訴について勉強する機会が全くなかったので、いろいろ学ぶべきところが多くためになりました。ありがとうございました。これからの時代、医療費がかさむので、少しでも自分で何かできることがあるなら、皆で協力できるよう頑張っていきたいです。

・うつ病の患者さんへの接し方は調べてもなかなかでてくることではないので非常に新鮮でした。不定愁訴の方もよく来られますが、話を聞くだけでも良いということが分かって安心しました。答えられること、聞いてあげることを判断できる力を磨かないといけないなと思いました。

・うつ病は言葉のかけ方ひとつで患者様の命にかかわる病気であるため、どのように対応するべきなのかわからなかったためこの講座で知ることができたように思います。同時に治療薬の知識についてもシンプルに説明していただき知識を整理できたので、今後の服薬指導に活かしたいと思います。

・分かりやすい講義ありがとうございました。受診のきっかけから診断、ケアまで広く知ることができ、勉強になりました。また、ワークを通して認知行動療法を実践することができ、より理解を深めることができて良かったです。骨折した人がすぐに走れないことと同じという例えや、がんばれと言ってはいけない理由、気晴らしを勧めてもその人にとって気晴らしになるわけではない等知ることができ、対応について勉強になりました。不定愁訴については学ぶ機会が少なく、今回とても良い機会になりました。実際に患者対応していても答えが見つからず、一人にかける時間も長くなる傾向にあるので、今回のことを参考にして業務にあたりたいと思います。

薬学ゼミナール生涯学習センターでは、これからも薬剤師の方のためになる内容を企画開催していきます。

ご参加お待ちしております。

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