5月22日(日)「症例から考えるポリファーマシー」薬剤師生涯学習講座を開催しました

「症例から考えるポリファーマシー」薬剤師生涯学習講座を開催しました

2022年5月22日(日)は「症例から考えるポリファーマシー」を、筑波メディカルセンター病院 橋本恵太郎先生を講師に迎え、ZoomによるWeb生配信講座にて開催しました。

当講座では、橋本先生が現場で遭遇された4つのポリファーマシー症例について、グループワークで解決策を検討しました。
検査値より考えられる副作用から削る薬剤を選択するほか、橋本先生からは年齢や生活背景などを踏まえての解決方法をレクチャーして頂きました。

橋本先生は、患者さんだけでなくそのご家族の方との信頼関係の構築を大切にされており、講座中に仰っていた「患者さんが一番幸せになれる選択を」という言葉がとても印象的でした。

全てのグループで活発な意見交換が行われ、非常に活気のある講座となりました。

参加者の声

・4月から働き始めたばかりです。調剤業務が中心の、治療内容にはあまり多く触れられていない状況の中で、なにか薬剤師としての視点を見つけられたらと思い参加しました。病院とは違う、薬局に勤めている薬剤師の視点や経験から学ぶことがとても多く、すごく刺激を受けました。
 また、医師の視点も聞くことができ、処方意図や、どのようなことを考えているのか、ポリファーマシーの問題に対して患者さん本人だけでなく家族や処方医に対しての提案の仕方など、とても勉強になりました。

・ポリファーマシーについて、医師の先生からの講義を受けるのは初めてだったので、薬剤師だけでなく、他職種の先生方においてもポリファーマシーを問題視されていることを改めて実感することができました。薬剤師だけで考えるのではなく多職種連携を行いながら、個々の患者様と処方に向き合っていきたいと思います。

・事前課題を行った上でのグループディスカッションだったので、自分の考えの不十分さや新たな発見をすることもでき、今後の課題を見つける上でとても有意義な時間になりました。患者様とそのご家族の負担を減らし、少しでも薬物治療と前向きに向き合っていただけるよう、患者背景を考え、行動に移すことのできる薬剤師として今後も精進してまいります。

・普段はドラッグストアに勤務しており先生のお話を聞く機会がなかったので、どのように処方をされているのかの目線が非常に勉強になりました。入院患者さんにはモニタリングができる環境下で薬をカットしているなど、実際のポリファーマシーのアプローチ方法を初めて知ることができました。
 グループワークで話し合うことで自分以外の人がどう症例をみていったか、実際の現場ではなかなか聞くことがなかったので、新しい知識が増えて面白かったです。

・ポリファーマシーの問題は非常に身近な問題でありながら、とても触れにくい問題であると個人的に感じておりました。しかし、実際の症例を用いた事前課題とグループワークは、とても勉強になったと同時に多角的に見ることの重要性や事前課題では考えの及ばなかった貴重な意見や先生の解説も聴くことができ、とても充実した時間を過ごすことができました。また今日の学びを明日からの勤務にも役立てていきたいと思います。

・患者さんにとって本当に必要な薬を見極めていくことが、ポリファーマシーを解決するうえで重要なのだと学びました。薬剤師としてそこを見極めるには知識と経験が必要になってくると考えるので、これから仕事をする上で意識して取り組んでいけたらいいなと思いました。

当日の様子は、薬ゼミブログにも掲載しています。(レポーター:薬ゼミ福岡教室 網谷瞳講師)

薬学ゼミナール生涯学習センターでは、これからも薬剤師の方のためになる内容を企画開催していきます。
ご参加お待ちしております。

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