11月13日(日)「看取りに対してあなたは何ができますか?~在宅医療に携わる医師が求める薬剤師にできること~」薬剤師生涯学習講座を開催しました

「看取りに対してあなたは何ができますか?~在宅医療に携わる医師が求める薬剤師にできること~」薬剤師生涯学習講座を開催しました

2022年11月13日(日)は「看取りに対してあなたは何ができますか?~在宅医療に携わる医師が求める薬剤師にできること~」を、きいれ浜田クリニック院長 濵田努先生を講師に迎え、ロールプレイを交えたZoomによるWeb生配信講座にて開催しました。

当講座は、薬ゼミ生涯学習センター初の「看取り」に特化したテーマです。

「解決できない苦しみをもった人の最も支えとなる1人に皆さんもなれます!」という濵田先生からの熱いメッセージから講座が始まり、患者さんへのアプローチの仕方などを知ることが出来ました。
講座では患者さんの感情を先読みするのではなく、患者さんのメッセージを言語化して返す「反復」の大切さを学びました。

また、何事も決めつけず、患者さん自身が選べる環境を提供することで、病気と闘う苦しみの中でも穏やかに過ごすことが出来ることを先生の実体験なども交えながら教えて頂きました。

参加者の声

・看取りは、人生の最期と向き合い、希望と現実の開きが大きくなって苦しむ方が多い場面だと感じます。そういった苦しみを持った人に対して薬剤師も支えになれること、自信をもって関わり続けられるようにするにはどうしたらいいのかを学ぶことができました。
 患者様だけでなく、それを支えるご家族や医療従事者も支えが必要だということを理解して、私にできることをしていきたいと思います。

・普段からコミュニケーションの難しさはとても感じており、特に患者さんとのコミュニケーションでは何て言えばいいんだろうと悩むことが多々あります。今日の講演を聞いて、反復や沈黙の間を活用することで、コミュニケーションの幅が変わる事を学ばせて頂きました。
 今回学んだことを、仕事だけでなく普段の日常生活から、少しずつ実践できるよう努力していきます。

・大変参考になりました。受講中涙が出てきてしまって、オンラインで助かりました。こんな勉強会は初めてです。コミュニケーションが学べたのはもちろんのこと、薬剤師としてどう患者さんに関わっていきたいかという自分の気持ちを再確認できました。

・患者さんから悩みを話された時、沈黙の時間が苦手で色々と励ましの言葉などをかけてしまいがちだが、そういうことではないというのを知ることができてよかった。反復する、沈黙も大事だ、ということを忘れずに「あなたに話して良かったわ」と思ってもらえるような薬剤師になりたい。

・先生の体験談を交えてのご講演、経験した方しか知ることのできない実際の現場での出来事を聞くことができるのは、貴重な体験だったと思います。
 「苦しみ」の定義で「希望と現実の開き」と出てきたとき、なんだかとても納得したというか、なるほど、と思いました。そして、「苦しんでいる人は自分の苦しみを『わかってくれる人』がいると嬉しい」ということや、「私が相手を100%理解する」ことは無理でも「相手が私を『理解してくれる人だ』と感じる」存在になれる、ということを知り、患者さんにとってそんな存在になれるような関わり方をしていけるように努力したいなと思いました。

薬学ゼミナール生涯学習センターでは、これからも薬剤師の方のためになる内容を企画開催していきます。

ご参加をお待ちしております。

一般社団法人薬学ゼミナール生涯学習センター 事務局
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