6月18日(日)「オンライン服薬指導でも役立つ!会話と処方内容から読み解く慢性疾患の管理」薬剤師生涯学習講座を開催しました

6月18日(日)「オンライン服薬指導でも役立つ!会話と処方内容から読み解く慢性疾患の管理」薬剤師生涯学習講座を開催しました

2023年6月18日(日)は筑波大学 前野 哲博先生を講師に迎え、グループワークを取り入れたZoomによるWeb生配信講座にて「オンライン服薬指導でも役立つ!会話と処方内容から読み解く慢性疾患の管理」を開催しました。

当講座では処方内容や患者の背景をもとに、医師目線の処方設計について、全国の薬剤師の皆さんとグループワークを行いながら理解を深めることができました。

ポリファーマシー状態の時の対応について、何故その薬剤が処方されたかの経緯を確認しながら、患者に寄り添った処方提案ができる考え方やタスクシフトに必要な能力、かかりつけ薬剤師として地域貢献するために今後身に付けなければならないことを学び、明日からの臨床現場で役立つ知識が得られた講座となりました。

参加者の声

・講座に初めて参加しました。グループワークがあったので、自分と違う考え方を知ることができて、とても勉強になりました。まだ1年目でこれから投薬することが増えてくるので、処方箋をもとに患者さんからどのように話を聞き取るかを考えるきっかけになりました。

・今回の講座を通して、薬剤師が患者さんやドクターに提供出来ることはまだまだあるのだということを痛感しました。双方にとって有益な架け橋となれるよう、薬のポリファーマシーを起こさない、または気付ける薬剤師になれるように研鑽していきます。

・患者の訴えがあったとしても、その患者に必要なものは本当に何なのかを見極めて取捨選択していくことが大切であると実感した。患者の訴えがあってもその薬は本当に必要であるのか、その訴えは患者にとってそこまで重大なものなのか、薬を処方した結果その患者がどうなることが予想できるのかを多面的に考えて、薬剤師という薬の専門家として薬の必要性を考えていきたいと感じた。

・今回医師の立場になって処方を書いてみたことで、普段処方を見たときに「この処方が出ているからこの症状があるんだな」といったように薬スタートでしか患者さんをとらえられていなかったことに気づきました。会話や検査値から患者さんの状態を把握し、最終的にどうしたいか、そのために今優先すべきは何かという視点で処方をとらえてはじめて、患者さんにとって薬物療法にとらわれない必要な治療が見えてくると分かりました。
 ポリファーマシーの症例では、その方にとって本当に必要な薬を考えたときに、ここまで削れてしまうのかと衝撃的でした。いつ何を機にその薬が始まったのかを患者さんから聞き取るだけでも介入のきっかけになると分かったので、今後できることから変えていけたらと思います。

・ドクターの視点から症例を判断するポイントを解説いただきながら、処方変更する理由についてもひとつひとつご説明いただきましたので、とても勉強になりました。患者さんを指導するポイントは、薬のみならず患者さんの生活をとりまく背景も視野に入れ、患者さんが病気とうまく付き合いながらより良い治療に結びつくよう、様々な知識が必要であることを痛感いたしました。

薬学ゼミナール生涯学習センターでは、これからも薬剤師の方のためになる内容を企画開催していきます。

ご参加をお待ちしております。

一般社団法人薬学ゼミナール生涯学習センター 事務局
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