7月2日(日)「薬剤師が知っておきたい アルコールの知識とその対応」薬剤師生涯学習講座を開催しました
2023年7月2日(日)は筑波大学 吉本 尚先生を講師に迎え、グループワークを取り入れたZoomによるWeb生配信講座にて「薬剤師が知っておきたい アルコールの知識とその対応」を開催しました。
当講座では、適切なアルコールの摂取量やアルコール依存症を疑う症状などについて、吉本先生よりグループワークでの意見交換を交えながらレクチャー頂きました。
また、アルコール依存症の患者さんを目の前にした際の薬剤師対応について、ロールプレイを通して学ぶことができました。
ラストには吉本先生からのお手本を見せて頂き、先生が日頃心がけられていることを含め、沢山の学びがある講座となりました。
参加者の声
・大変勉強になりました。嗜好品と薬剤の関係性はなかなかはっきりと伝えにくいことが多いですが、本日の講義を聞いて、明日以降は自信をもって患者さんに接することが出来る気がします。
・適正なアルコール量やアルコールが原因の疾患について具体的に知ることができ、患者応対に役立つと思った。飲酒量の多い患者様へ行動変容を促す際には患者様を否定せずに共感し、患者様から行動変容に前向きな発言があればしっかりとサポートしてあげることが大切であると分かった。今後の業務に役立てたいと思う。
・飲酒を減らす、無くすなど行動変容に繋げるための声かけは重要であり、患者様自身に選択肢を持たせたり、できないことの背景を汲み取ったりすることが重要だとわかった。飲酒だけでなくダイエットや勉強など、色々使えそうだと思った。ほどほどの飲酒量が実は結構少ない、脂質代謝機構で代謝される、飲酒すると痩せる、飲酒すると低血糖になるなどは、患者様は誤解していそうなので話の中で取り入れたい。
・服薬指導における会話から相手の価値観を探り、介入の糸口を見つけていく方法を、実践を通して学ぶことができました。実際にロールプレイをしてみたことで、自身のコミュニケーション能力の未熟さを自覚する良いきっかけになりました。また、吉本先生や他の薬剤師の先生方の服薬指導の様子などを拝見する機会はなかなか無いので、非常に興味深く、勉強になりました。
・アルコール依存症患者への接し方はある程度わかっているように感じていたが、ヒアリングの仕方や患者への寄り添い方、行動を起こしたことによるメリットデメリットの説明など、自身に足りない部分がたくさんあった。今回の講座を受け、患者とともに治療していく大切さが分かった。
薬学ゼミナール生涯学習センターでは、これからも薬剤師の方のためになる内容を企画開催していきます。
ご参加をお待ちしております。
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