9月10日(日)「メンタルな問題への対応」薬剤師生涯学習講座を開催しました
2023年9月10日(日)は、筑波大学 前野哲博先生を講師に迎え、グループワークを取り入れたZoomによるWeb生配信講座にて「メンタルな問題への対応」を開催しました。
ライン引きの難しいメンタルな問題について、事前学習として動画を視聴していただき、頭の中を整理した状態で講座に参加していただきました。
講座内ではうつ病を発症した例示を動画で視聴し、「どこが発症に気付いてあげるポイントだったのか?」など、全国の薬剤師の方とグループワークで意見交換を行いました。
うつ病患者さんへの対応だけでなく、復職支援のポイントや、認知の歪みに気付いてアドバイスすることの大切さも学びました。
人をサポートする薬剤師ではありますが、サポートする側のケアにもつながる内容を学ぶことができる、大変有意義な講座となりました。
参加者の声
・薬剤師として薬物治療だけでなく、認知行動療法の考え方なども知っておくことで、服薬指導の時に患者さんに対してできる支援が増えると思いました。認知のゆがみが現れた発言が見られた時には、客観的な視点に立った言葉で和らげられるよう実践したいです。また、不定愁訴を訴える患者さんへの対応も学ぶことができました。今後そのような患者さんが訪れた時には、まずは傾聴し、信頼関係を作るようにしたいです。
・薬以外でも、メンタルヘルスケアで薬剤師が関われることはこんなにもあるのだと気付かされました。
前野先生もおっしゃっていた通り、今後求められている薬剤師は今回のテーマに対応できる薬剤師なのだと痛感しました。今回学んだことを復習し、業務に積極的に活かしていきたいと思います。
・抗うつ薬を服用している患者さんの対応に苦手意識を持っており無難な服薬指導になることが多かったのですが、今日の講義を受けて薬の知識や対応の仕方の知識が深まりました。これからはいろいろな患者さんへの指導経験を積んで、さらに患者さんによって異なる対応などに応用していけたらと思います。不定愁訴は「傾聴してアース」の上手なおつきあいで、一人でも多くの患者さんの「信頼できる薬剤師」になりたいと思いました。
・メンタルに問題を抱えている方とのコミュニケーションはとても難しいと思っていたので、今回講座を開いてくださりとても助かりました。また、仕事とは関係なくプライベートでも、メンタルに問題を抱えている友人がいるため、今回の講座を参考にしていきたいと思います。
・うつ病は医療関係者としてはもちろん、家族や友人の間でも、また自分自身のこととしても、しっかりと勉強すべきだと思います。身近な人がもしうつ病になったら自分はどう対応すべきかが多少身についたと思います。偏見や差別の対象にならないように誰もがかかるかもしれない病であることを皆が知るべきです。さらにその中で、薬剤師としてできることを学べた気がします。不定愁訴についての対応も、話の聞き方や話の終わり方など難しいですが、プロ意識を持って望みたいと思います。
薬学ゼミナール生涯学習センターでは、これからも薬剤師の方のためになる内容を企画開催していきます。
ご参加をお待ちしております。
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