10月1日(日)「教科書では教えてくれない 緩和医療薬学」薬剤師生涯学習講座を開催しました

10月1日(日)「教科書では教えてくれない 緩和医療薬学」薬剤師生涯学習講座を開催しました

2023年10月1日(日)はZoomによるWeb生配信講座にて、東京女子医科大学附属足立医療センター 薬剤部長 伊東 俊雅先生を講師に迎えた「教科書では教えてくれない 緩和医療薬学」を開催しました。

近年、がん疼痛治療の薬物療法に関するガイドラインに大きな改訂があり、本講座では知識のアップデートの観点からも多くの学びを得ることができました。新規追加薬の理解や弱オピオイドおよび強オピオイドの細かいお薬の使い方についてもイメージすることができました。

講座タイトル通り“教科書や添付文書上にないオピオイドの特徴”を知ることができ、これらは現場で20年以上ご活躍されている先生からでないと学ぶことができない内容だと思います。この講座を受講することで、がん性疼痛におけるさらなる薬学管理につなげることができたと感じています。

参加者の声

・普段は薬局で働いているため、病院での業務を知る機会があまりありません。今回の講義の緩和ケアの症例を通してどのように緩和ケアを行なっているか知り、さらに緩和ケアに興味が出ました。
がんの治療に伴う痛み・がんそのものの痛み・様々な疾患の痛みを持った患者さんは多数薬局にいらっしゃいます。患者さんの痛みがどのような痛みなのか話を聞くことで知り、その痛みに応じた適切な治療薬が出されているか確認していくための知識を得られた気がします。まだまだ知識不足なこともあり、処方提案を行うのは勇気が必要ですが、今回の講義が処方提案を行うときの勇気になったと思います。

・伊東先生の講義はいつも分かりやすく、たくさんのエビデンスと情報をもとに教えていただけるので大変参考にさせていただいています。病院の規模により緩和ケアに差があるのは仕方がないとしても、できることを諦めずにやっていきたいと思いました。

・「痛みをやわらげる」「浮腫の改善」など、最終的な効果は同じでも、どこのどんな痛みに効きやすいのか、注意した方がいいことはないのか、という服用した先に起き得ることまで学ぶことができました。また、漢方は経験則から使われることも多いと思うので、今回知った内容を服薬指導でも分かりやすく患者さんに伝えていけるようにしたいと感じました。

・ターミナルで在宅医療を受けることがたまにあるため、現在の在宅医療の現実や病院内での薬剤師の取り組みについて知ることができた。麻薬の使い方や副作用補助薬に用いられる漢方薬に色々な選択肢があること、また、配合や使用方法について学ぶことができてよかった。

薬学ゼミナール生涯学習センターでは、これからも薬剤師の方のためになる内容を企画開催していきます。

ご参加をお待ちしております。

一般社団法人薬学ゼミナール生涯学習センター 事務局
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